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美容室で白髪を染める理想の頻度とは
根元1cm伸びただけで疲れ切っている人に見えてしまう白髪はすぐに染めたいですよね。
白髪は実年齢をプラス7歳の印象にしてしまうと言われています。
根元を隠すために分け目を変えてみたり、帽子を被ってみてもすぐに限界が来てしまいますよね。
でもあまりすぐに染めてしまうのも頭皮や髪の毛への負担になり、ダメージも心配になってきます。
そのことも配慮して染めるのが理想なので今回は美容室で染める理想の頻度について美容室idea南守谷店の現役スタイリストの染谷がお伝え致します。
実際美容室で染めている人の平均頻度
idea南守谷店ではカラー会員という簡単に言うとカラーの回数券のようなものがあるので普通の美容室と比べると白髪染めの頻度は多くなっています。
ですが普通の平均は大体1ヶ月~2ヶ月の周期で染める方が多いです。
それ以上空けてしまうとどうしても隠しきれないのでそれくらいを目安にした方が良いです。
白髪率に対する頻度
髪型や白髪の量で目立ち方は変わるのでその目安についても触れていきます。
全体的に満遍なく白髪が散ることは少なく、目立つ顔周りや分け目に多く白髪は出やすいです。
ちなみに多くの方は35~40歳くらいで白髪が生え始めるそうです。
実際にパーセンテージで見てみると50%ですでにほぼ白髪に見えますよね。
カラー剤の色が濃ければ濃いほど根元の伸びは気になりやすいですが、
白髪率が5%~10%で2ヶ月、10%~20%で1ヶ月、20%以上で1ヶ月以下
で白髪が目立ってきます。
白髪の量とカラーの明るさでも目立つ周期は変わってくるのであくまでも目安だと思ってください。
スタイルでの違い
白髪染めだけではありませんが、根元が立ち上がるスタイルは根元が見えにくいので白髪が目立ちにくいです。
髪の毛が長くなると当然分け目がしっかりつくスタイルになってくるのでその分根元の伸びが見えやすくなってしまいます。
しかし前髪を増やしたり、分け目をばっくりさせないようにすれば少し見えにくくなります。
同じ長さでも分け目を変えただけで根元の見える範囲が変わってきます。
乾かし方を変えるだけでも違ってくるのでぜひ担当の美容師さんにも相談してみてください。
白髪の目立つ明るさ
白髪の目立つ周期について触れてきましたが、髪型と同じように明るさでも目立ち具合が変わってきます。
明るい色ほど白髪とのコントラストが小さく馴染みやすいですが、白髪に入れることの出来る色自体が少なくなるため退色スピードが早まります。
逆に暗い色ほど白髪にしっかり染まり退色もしにくいですがコントラストが大きい分伸びてきた時に目立ちやすいです。
こちらも白髪率に比例してくると思いますが、白髪が少ない方ほど暗く、多い方は明るくした方が馴染みやすくなります。
とくに目立ちやすい生え際や分け目の比率を見てみて色の明るさを決めるのも良いでしょう。
明るさと白髪率の目安は
5~10%は4~5Lv、10~20%は6~7Lv、20%以上は7Lv以上の明るさが目立ちにくいです。
白髪が多くなればなるほど鮮やかに発色しやすくなるので同じカラー剤を使用しても仕上がる明るさが変わります。
よくカラーチャートで出ている白髪染め用のものは白髪率が30%程度を想定しているものなので染める時には注意が必要です。
白髪染めの色味
アジア人の白髪は少し黄色みがあります。
そのために透明感のある色にするには黄色と逆の青や紫を髪の毛に入れて黄色みを打ち消す方が多くいらっしゃいます。
方法は薄くカラーをするか、そのためのシャンプーをします。
このシャンプーはグレイヘア用の黄ばみを抑えてくれるシャンプーです。
しっかり白髪を染めたい方も同じように黄色みを抑えた方が目立ちにくいかと言うとそれはまた別です。
白髪を生かすなら黄ばみを抑える程度で大丈夫ですが、しっかり染めたい方はそこに囚われず肌の色で判断した方が良いです。
最近ちらほら聞くようになったイエローベース、ブルーベースはご存知でしょうか?
肌のベースの色味を知ることでご自身に似合う色を探すというパーソナルカラーの考え方です。
見分け方はさまざまありますが、例えば血管が緑っぽく見えるのはイエローベース、青っぽく見えるのがブルーベースと言われています。
ちなみに日本人はイエローベースが多いです。
イエローベースに似合う髪の色は緑系やオレンジ系にすると顔色がよく見えます。
ブルーベースに似合う髪の色は青系や赤系が顔色が良く見えます。
髪色についてよく質問されますが、色に関しては白髪が目立つ目立たないではなく、顔色がよく見えるカラーを選ぶのが良いでしょう。
オシャレに染める白髪染めスタイル提案
白髪染めというと暗く重くなるイメージが持たれがちですが染め方によっては綺麗にオシャレになるので是非参考にして頂けたらと思います。
ナチュラル×ミディアム
1番挑戦しやすいスタイルであるナチュラル系カラーです。
暗くしすぎると重く見えてしまうので白髪の量を見つつ良い明るさを見つけるのが良いと思います。
赤系×ミディアムロング
赤系は艶が出て見えるので艶が出にくい方には特におすすめのお色です。
濃いめに赤くしているので退色してきたとしてもオレンジっぽくならないのと、濃く見えるのに重く見えないのがポイントです。
緑系×ミディアムロング
緑と言うと抵抗感を感じる方も多いと思いますが、実際染めてみると透明感のある素敵なお色に仕上がります。
赤味が苦手な方は赤と反対色である緑系にするとより赤味が出にくくなるのでチャレンジしてみてください。
ショート×ハイライト
ハイライトは派手なイメージを持たれがちですが、白髪の伸びを目立たなくさせる効果や立体的に見えやすくなるのでスタイルとしてもとてもおしゃれになりやすいです。
白髪染めだと出来ないと思う方も多いようですが、白髪染めを普段している方にこそぜひチャレンジしてみて頂きたいカラーです。
ダメージ
白髪をこまめに染めることで不安になってくるのは髪や頭皮へのダメージですね。
いくら白髪が綺麗に染まっていても艶がなくパサついてしまっていたらそれは綺麗に見えないですよね。
ではここで何に気を付けるべきかここでお話していきます。
どんなカラー剤を使用しているのか
カラー剤にはさまざまな種類があるのでダメージの少ないカラー剤で染めることができます。
明るくするのであれば化学成分を必要最低限まで抑えたオーガニックのカラー剤もありますし、明るくしない方は漢方やヘナを使用した色を抜く力の無い優しいカラー剤もあります。
色を抜く力というのはほとんどのカラー剤に配合されています。
ざっくり説明するとカラー剤は色を抜く脱色する成分と発色する成分を混ぜて作られます。
そのために脱色成分がより少ない方がダメージも少なくなるので明るくない色のカラー剤の方が基本的には優しく作られています。
先程触れたように白髪が多くなると暗いカラー剤だと根元の伸びが目立つようになるのでご自身のライフスタイルの中で無理のない明るさを見つけると良いでしょう。
美容室で取り扱うカラー剤の種類など詳しく書いた記事もありますのでそちらもぜひご覧下さい。
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ターンオーバーを考える
聞いた事がある方も多いかと思いますが、ターンオーバーとはお肌が新しく生まれ変わる周期のことです。
通常であれば28日くらいだと言われています。
もちろんダメージなどで通常の周期が崩れることもありますが、単純に考えてその約28日周期が経てば新しい頭皮に変わってくるのでそのくらい空けるのも大切です。
そのくらいの周期で白髪が気にならない方は問題ありませんが、そうもいかない方もいらっしゃいますよね。
そういう方はやはり頭皮へのケアが必須となります。
ヘッドスパでは日常的に出てくる皮脂汚れを取り除いてくれたり、頭皮に水分補給などの栄養を与えてくれます。
化学成分を除去するためにidea南守谷店ではカタラーゼを使用したトリートメントを化学成分が入っているカラー剤を使う全てのお客さまの髪の毛や頭皮に付けています。
あとはご自宅で血行を良くするための頭皮マッサージをシャンプーの時などにしていくと体の栄養が無駄なく運ばれるので手間にはなりますがこれも大切です。
ケアについてはここまでにしますが、頭皮は髪の毛を育てる大切な場所なので疎かにせずきちんと向き合いましょう。
カラー剤による肌荒れ
カラー剤を頭皮につけた瞬間から流すまでの放置時間中にしみたり、痒くなったりしたことはありませんか?
もしくは美容室で染めた後家に帰ってから痒くなる場合もあります。
その原因となってしまった時の対処法、予防をお伝え致します。
まずカラーが原因でのかぶれには2種類あります。
アレルギー性のものと一次刺激性皮膚炎と呼ばれるものです。
アレルギー性かぶれ
アレルギーを起こす原因はヘアカラーの主成分でもあるジアミンというものに反応している場合が大半です。
中にはジアミンを使用していないノンジアミンカラーと分類されるものもありますが、ジアミンが含まれていなけれはノンジアミンと言うことが出来てしまうので、ノンジアミンであれば全て安全というわけでもないので、何に反応してアレルギーを引き起こしてしまうのかよく調べることも大切です。
天然カラーといわれるヘナや漢方のカラー剤にもジアミンが含まれていない種類もあります。
しかし、例えばその植物のアレルギーを元々持っていれば今度はそちらに反応してしまうことも考えられるので、アレルギーを複数持っている方はパッチテストを受けるのが一番安心かと思います。
一次刺激性皮膚炎
これは単純にカラーの刺激に皮膚が耐えきれずにしみてしまうことです。
アレルギーとは違い染めたらすぐその場でしみることが多く、大半は明るくすればするほどしみる方が多いです。
しみる感覚というと熱く感じたり、逆にスースーと冷たく感じたり人により様々です。
でもそれを放置して痛みが伴ってくると皮膚がただれてしまったり、血が出てしまうこともあるのでアレルギーでないからといって油断しないようにしましょう。
肌荒れの予防と対策
予防できるものはして、もし出来なかった場合はなるべく早くの対応が大切になるので今度はそちらを掘り下げます。
アレルギー
アレルギー反応が出てしまった場合は直ぐに病院にいき適切な治療をうけることが大切です。
アレルギーが起きないように前もってパッチテストが必要になります。
パッチテストのやり方などについては後ほど説明させていただきます。
一次刺激性皮膚炎
カラー剤は明るくすればするほど刺激が強くなるので多くの方は明るさに比例してしみ具合が変わったりします。
そのため普段染めているカラーがしみるのであればトーンを下げたり、刺激の少ない優しいカラー剤に変更したり、どうしても明るさを保ちたければ根元につけないようにしたり、ハイライトでパッと見の明るさを演出したりとやり方は様々あります。
お店によっては刺激を和らげる頭皮の保護剤もあったりするのでそちらを使用するのも良いでしょう。
さらに皮膚の状態によってはいつもしみていないカラー剤がしみてしまうこともあります。
例えば夜お風呂に入る方が翌日朝イチの時間にカラーをした場合、頭皮に皮脂が少ないためしみてしまうこともありますし、花粉症の方がその時期に皮膚が敏感な状態で染めた時にしみたり、普段しみない方もその時と場合によって変わることもあります。
もし普段と違いしみた場合は何か原因があるのでいつもと違う何かがあった時はすぐに美容師さんに相談するのが良いです。
パッチテスト
何度もパッチテストと言う言葉を使用したのでそちらもお話させていただきます。
パッチテストは染毛の2日前(48時間前)には行います。
染めたい希望の配合でパッチテストを行わないと意味が無いため、同時にカウンセリングが必要となるのでパッチテストを希望される場合は前もって美容室に伝えておくとスムーズに進むと思います。
パッチテストは薬液を皮膚に直接つけるので皮膚が少し染まります。
なのであまり目立たないところでやるのが1番ですが、そのまま30分放置するので洋服の工夫もしないと洋服が汚れるリスクもあるのでそこにも注意が必要です。
もしも30分以内に皮膚の異常があった場合はテストを中止して染毛自体をやめた方が良いでしょう。
白髪染めをする頻度についてよくあるQ.A
Q.白髪染めをする時男性の場合、頻度は異なるのでしょうか?
A.男性は女性と違い分け目が見えにくいスタイルが多いので根元の伸びが見えにくいです。
そのため女性よりも染める頻度が少なくなりやすい傾向にあります。
しかし白髪の量やスタイルによっては女性と変わらない頻度で染めた方が良い事もあります。
Q.ダメージが気になるので白髪を染める頻度を少なくしたいのですがどのような方法があるでしょうか?
A.白髪を染める頻度を減らすというのは白髪が伸びてきても目立ちにくいようにするということです。
逆に言うと白髪をきちんと染めすぎないという所がポイントになります。
その方法はいくつかあるのでご紹介致します。
①白髪染めでメッシュを入れる
この方法は白髪を残しつつ他の白髪を染める元々白髪の本数が少ないように見せる方法です。
白髪染めをしていなくてかといって染め始めたら何度も染めないといけなくなるのが困るという方におすすめの方法です。
伸びてきた時も染めたところとそうでない所が分かりにくいのがポイントです。
②ハイライトを入れる
明るい髪が全体に混ざることで白髪染めが退色した時の明るくなってしまった部分を目立たなくしてくれる効果と根元が伸びてきた時ときにローライトと同じように境目をぼかす効果があります。
③白髪染めと通常のカラー剤を混ぜて薄めた白髪染めで染める
しっかりと白髪を染めることによって根元の伸びがくっきりと見えることで頻度が多くなりがちな方におすすめの方法です。
しっかりと白髪は染まりませんが伸びてきた時に境目がくっきりと出にくいので目立ちにくくなります。
白髪染めが少ないほど白髪への入りが薄くなるので配合の割合は様子を見ながら好みの濃さを決めると良いでしょう。
このように白髪を目立たないようにすることで頻度を減らすことができます。
ご自身に合った方法をお選びください。
まとめ
白髪が気になるタイミングや、時間や料金を考え、現実的に美容室に通える周期や髪や頭皮へのダメージなど考えるべきポイントがたくさんあります。
まずはご自身の白髪が気になる周期を知ることでその他の計算もしやすくなりますのでぜひ染めてから気になるまでの日数をざっくり数えてみてください。
美容室で白髪を染める頻度につい参考になれば幸いです。